導入〜
「この課はおもしろくないよ」と言ってしまう
とにかく、最初に言ってしまったほうがいいのが、
みんなの日本語の1課〜3課はつまらない、ということです。
つまらないけど、でも、これが基礎だから、乗り越えて!
と最初に言っておきます。
すると、生徒も「ぐっ」と我慢してついてきてくれます。
なぜ、つまらないかと言うと、「動詞」がないからです。
日常会話では、「動詞」抜きでは進みません。
食べます、走ります、寝ます、起きます、見ます、聞きます、飲みます、、、、
それらがない1課〜3課は、正直、面白くありません。
なので、4課に行くまでに、挫折する生徒もいるのです。
しかし、事前に「おもしろくないけど、我慢して!」と言っておくと
けっこう、効果があります。そして、4課で「習う」喜びが爆発するのです。
わたしは、マイク・ミラーです。
文型
Topic + は、object です。
説明
は is a marker of topic.
I am talking about (this)〜 = (this) は、〜
↑こういう構造になります。
Subject ではなく、Topicです。
練習
最初は、「わたし」で練習します。
わたしは、(名前)です。
わたしは、(年齢)です。
わたしは、(職業)です。etc..
その後は、「わたし」の代わりに、「家族(父、母、祖母、、)」「友達」などで練習します。
このとき、家族について日本語でなんというか、合わせて覚えるようにします。
みんなの日本語(文型1の箇所)の 練習A→練習Bの順で練習。
サントスさんは学生じゃありません。/では、ありません。
文型
topic は object じゃありません。/では、ありません。
説明
Instead of です, It’s じゃありません。/ では、ありません。which means negative.
わたしは、日本人です。
の次に
わたしは、アメリカ人では、ありません。/じゃありません。
と首を振りながら( 違う、という意味)、いいます。
「では」と「じゃ」の違いは?
「では」、は、politeで、「じゃ」は、bit more casual than では.
日常会話では、「じゃ」のほうをよく使うことを説明します。
練習
「わたし」で練習のあと、「家族」「友達」などで練習します。
父は、50歳です。
父は、40歳じゃありません。
など、肯定と否定をセットで言うと、覚えやすいですね。
みんなの日本語(文型1の箇所)の 練習A→練習Bの順で練習。
ミラーさんは、会社員ですか。
文型
topic は、object ですか。
説明
文型1の肯定文の最後に「か」をつけると「?」になります。
日本語では、〜か。のあとは、「。」ですが、
ここは、大げさに「?」を文末に書いて、これは質問文であることを印象付けます。
※ただし、日本語では、「?」は書かないことを説明をしておきます。
練習
返事のしかたもおさえておく。
(生徒の名前さん)は、学生ですか。
肯定文から入り、「はい、そうです。」の答えかたを教えます。
その後、
(生徒の名前さん)は、日本人ですか。
で、否定の答え方を教えます。
「いいえ、ちがいます。/いいえ、わたしは〜です。」など。
このとき、
自分自身や家族など「うち」の人には、〜さん、などの敬称を使わないこと
目上の人や初めてあった人には、〜さん、と敬称で呼ぶことが好ましいことを教えます。
みんなの日本語(文型1の箇所)の 練習A→練習Bの順で練習。
サントスさんも会社員です。
文型
topic も object です。
説明
as well, too, also, などの意味となり、topic「は」の代わりに「も」を使うことを強調。
練習
わたしは、日本人です。
父も日本人です。
など、文型1を使って、家族をtopicsにするとわかりやすいです。
みんなの日本語(文型1の箇所)の 練習A→練習Bの順で練習。
最後に
教科書の使い方(順番)
文型を一つづつ習います。
文型1の練習A→練習Bと、各文型づつ、進めていきます。
それぞれの文型が終われば
次に、例文を見ます。
例文には、全文型が出ているので、まとめにぴったりです。
その次に、会話Cを行います。
会話Cも全文型が出ているので、まとめにぴったりです。
最後に、ダイアログ(会話)をします。
これは、より実践的で長文なので、最後のまとめとして見ていきます。
ここには、まだ習っていない単語や、フレーズも出てきますので
都度、教えていきます。
ダイアログは、まず、絵だけを見せます。
どんなシチュエーションなのか、想像してもらったあとで文章に入ります。
ダイアログで特に重要なのが、フレーズです。
「おかげさまで」「ほんの気持ちです」などのフレーズは
文型としてではなく、フレーズとしてそのまま覚えてもらいましょう。
そして、「ちょと。。。」などの「。。。」の表現(※実際には何も言わないけど、間がある。)
などは「文化」についての説明が必要です。
各ダイアログに、「文化」について触れていると思われる箇所があるので
日本では、こうするんですよ〜、と文化についても教えましょう。
流れのまとめ
各文型ごとに、練習A→練習B
↓
例文
↓
練習C
↓
会話(ダイアログ)
↓
復習問題
※ポイントは、練習Aを全部終わらせてから、練習Bではなく
各文型ごとに、練習A→Bと進む点です。
同じ文型を難易度をあげながら、すすめることで、定着しやすくなります。