日本語の助詞「て、に、を、は」の由来は?
日本語を勉強する外国人にとっても
日本語教師にとっても
「助詞」
は、難関です。
たくさんの文法的解説や、ニュアンス、イメージなどの本がありますが
日本人にとって、体に染み付いた
なんだか、やっぱり言葉で説明しにくいものではないでしょうか。
わたしも、色々と教える際に、気を配っているのですが
原点に戻ると、自分自身も
助詞、一文字一文字の根本的な意味、というのは体感でしかわからないものでした。
しかし、ある本に出会って、助詞の答えがわかったのです。
神代文字とは
まず、その本を紹介する前に、大切なこと。
みなさんは、神代文字(かみよもじ/ じんだいもじ)をご存知でしょうか。
これは、日本に漢字が採用される以前からあった
日本独自の文字のことです。
ヲシテ文字
と言われるものです。
この文字の最大の特徴は
一字一義
つまり、一文字一文字に意味がある、ということです。
「あ」という文字は、音が「あ」と発音する、ということだけでなく
この「あ」の一文字に意味があるのです。
と呼ばれるそれぞれ、ヲシテ文字で書かれたヲシテ文献に
「あいうえお」から続く48音のそれぞれの意味が書かれているのです。
ホツマツタヱとは
では、そのヲシテ文献とはどういうものなのか?
これは、江戸時代の複写本が現存する最古の文献になる
漢字ではなく、独自のヲシテ文字で書かれた本です。
そして、その内容から、「日本書紀」「古事記」の原本となる本ではないか
と言われています。
ただ、現存する最古の文献が江戸時代と新しかったり、その他の理由から
これは、江戸時代に作られた偽書ではないか、という意見もあります。
個人的には、これらに関する本を読み漁っている途中ですが
その内容からして、ヲシテ文献は
日本の文化の根源であり、内容も信用するに足ると思っています。
ただ、そのあたりは、まだまだ論争が続くところですので
一旦、その議論は、おいておいて。
文字の話です。
これらのヲシテ文献には、一文字一文字の意味を説明している「ミカサフミ」があります。
そしてこの文献を丁寧に解読し、現代の言葉でまとめられた本があります。それが、こちら。
この本の著者が言われていることは、
ナショナリズムとしてヲシテ文献を研究するのではなく
純粋に文字の追求をした、と名言されています。
その言葉どおり、この類の古文書にまつわる、どこかオカルト的な要素はまったくなく
文字の研究というぶれない軸で研究がなされています。
そこから、ヲシテ文字には、一文字につき、意味がそれぞれあり
その意味についての説明もなされています。
そして、一文字につき、それぞれ意味があるのですから
当然、日本の助詞「テニヲハ」にも、意味が見いだせます。
★学校へいきます
★学校にいきます。
の違いについても、きっちりと書かれていてとても納得させられました。
もちろん、生徒に教えるときは、「に」でも「へ」でも同じで
どちらでも、いいですよ、ということで、構わないと思います。
ですが、やはり、違いはありますよね。違うコンテクストになったとき
やっぱりここは「へ」だ!「に」だ!となることもあります。
そんな時、言葉の語源をしっておくと、心強いものです。
一読の価値あり!おすすめの本
ヲシテ文字の研究について書かれた本、特に、助詞にフォーカスしているのがこちら。
「よみがえる日本語(2)助詞のみなもと「ヲシテ」著者:青木純雄
こちらの本は(2)となっています。
(2)では、助詞にフォーカスしています。
ですが、いきなり読んでも
わかりづらいと思います。
ですので、(1)にあたる、「よみがえる日本語 ことばのみなもとヲシテ」でヲシテ文字とは何か?を読んで ヲシテ文字について理解してから
(2)を読まれることをおすすめします。
The original Japanese letter, ヲシテ
There is a new type of letter in Japanese. It’s called ヲシテ.
ヲシテ had existed in Japan since the time before the Chinese character was adopted.
It’s totally different with Chinese character. Because It is an alphabet and also each has a meaning.
There are 48 letters and an each letter has a meaning.
An each letter has meaning. It means that each particle has certain meaning. What’s the difference ここにコップを置きます。and ここでコップを置きます。 Why tree is called き? That’s not because of meaning of Chinese character’s one. Japanese language, especially yamato-kotoba, has own independent meanings for all words.
This ヲシテ is still in the middle of studying/reserching. But I believe that this is the soul of Japanese.
If interested, please read this book above.